フローチャート・プロセスモデルの分析に関する機能

QPRプロセスモデリングツールは、BPA(Business Process Analysis)ツールというカテゴリに分類される製品です。その名の通り、単なるフローチャート作成ツールではなく、分析に役立つ、様々な機能を搭載しています。

リスト表示機能

QPR プロセスナビゲーター

フローチャート上の各モデルエレメントをリスト形式で表示

図形が散在しているフローチャートは分析に適さない場合もあります。例えば、目視で特定の図形やその重複を見つけ出す作業は時間がかかる割に見落とされるものも少なくありません。多くのフローチャート上の図形から特定の情報を抽出し、分析するのであればなおさらです。

QPRプロセスモデリングツールには、フローチャート上の各モデルエレメントを様々な形式のリストとして表示するナビゲータービュー機能を有しています。サブプロセス別にアクティビティのみを一覧化し、名前順に整列させたり、モデル全体の特定の図形タイプだけをリスト表示する等を簡単な操作で実現し、フローチャートの分析作業を支援します。

QPRプロセスモデリングツールには様々なプロパティ情報を登録できたり、モデルエレメントを再利用する等のユニークな機能がありますが、このナビゲーター機能を使用することで、そうした情報をリスト表示し、関係性を把握することができます。このビューは、ライブラリ的に登録されている組織・リソース・外部ファイル等の情報の一覧化、追加・変更・削除にも利用いただけます。

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コネクターにも様々な情報を設定可能

QPRプロセスモデリングツールでは、図形に接続されたコエネクター(フロー)にも様々な情報を設定することができます。コネクターに意味を付ける説明テキストはもとより、次のプロセスステップへの移送手段(空輸、メール、FAX、口頭 .etc)、さらには添付ファイルやファイル・フォルダへのリンクなど。またシミュレーション機能で使用するための移送の所要時間なども設定することができます。

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指標機能

指標・シミュレーショングラフ

指標の値や、シミュレーションの結果の値をもとに、様々なグラフ表示が可能

QPRプロセスモデリングツールの各図形には、コスト、処理時間、リードタイムあるいは作業者数等の値情報を「指標」として保持させ、サブプロセス単位で合計・平均・最大値・最小値等の集計を行うことができます。

各指標の値は、例えば注文ごとの実績値を月別に登録したり、予算と実績をそれぞれ登録する等、複数のグループ(ケース)の値を管理させることができます。値の入力も、各図形プロパティに手入力するだけではなく、リスト形式で表示させ、表計算ソフトから一括貼り付けをしたり、XMLインポートを行うこともできます。

指標の値は、グラフ形式で表示させたり、値をフローチャート上に表示させたり、処理時間をもとにクリティカルパスを求めたり、様々な形で利用することができます。

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シミュレーション機能

QPRプロセスモデリングツールは、全エディションにシミュレーション機能を搭載しています。この機能は、フローチャート上の各図形やコネクタに処理時間とその偏差の情報、各作業等に必要なリソース情報、分岐確率や開始・終了ルールを設定します。

例えば、1か月に千件個の受注があった場合の、各オーダー毎に予想される処理時間、どのアクティビティで手待ち等が発生するか、各リソースの消費率等をシミュレーションを行うことで求めることができます。
千件の受注をシミュレーションする場合、各注文に対応した「ケース」が作成され、各アクティビティ別の処理時間、リードタイム、コスト(リソース単価×処理時間)の値が指標に登録されます。
この指標値を用いて、手待ち時間等の様々なグラフ表示によりシミュレーション結果を分析することができます。

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