作成したプロセスモデルを有効に活用するために
QPRプロセスモデリングツールで作成したプロセスモデルには、フローチャート以外にも、業務の説明記述、オーナー、その他様々な情報を設定、管理させることができ、外部ファイルのリンク/埋め込みも可能です。他のツールと同様に単純な印刷機能で紙ベースに出力した場合はフローチャートが出力されるだけですが、こうしたプロセスモデルをより有効に活用いただくため、Webベースでの公開・共有を可能にする様々な機能が提供されています。QPRプロセスモデリングツールの最大の特徴である、「業務プロセスPDCAの実現」のための機能をご紹介します。
作成したプロセス文書の共有・Web公開
プロセスモデルが保持している様々な情報を組織単位で有効に活用し、業務プロセスへの変更・改善を組織全体にスピーディに反映させるため、2種類のWeb出力機能を提供しています。
- QPR Portalを通じた動的なWeb公開
- HTMLエクスポート機能を通じた静的なWeb公開
全てのプロセス情報をワンストップで
作成したプロセスモデルは、ワンクリックで公開し、Webブラウザを通じて共有することができます(QPR Portal)。プロセスモデルに変更が発生した場合であっても、その変更をダイナミックに反映させることができ、常に最新の情報を共有することができます。
階層化されたフローチャートや関連情報の閲覧機能に加えて、様々な情報を階層的・リスト的に出力し、業務プロセスの分析やオンラインで業務記述書的なアウトプットを表示させることができます。さらに、コメント・アクションプラン等のオンラインコラボレーション機能、オプションのレポート出力機能等を利用することで、業務プロセスにおけるPDCAサイクルの確立、プロセスモデル資産のより有効な活用を支援します。
スタンドアロン版から利用できるHTMLエクスポート出力
作成したプロセスモデルは静的なHTMLに出力します。変更の都度HTMLの再生成が必要になりますので、頻繁な更新には適していませんが、QPRプロセスモデリングツールの特徴である、階層化され、関連情報まで一元管理されたプロセスモデルをクライアントアプリケーションのみで手軽に出力し共有することが可能ですので、例えばコンサルティングツールとして使用した場合の納品物としてもご利用いただけます。
オンラインコラボレーション機能
QPRプロセスモデリングツールのWebポータル(QPR Portal)では、「オンラインコラボレーション機能」というSNS的機能を搭載しています。
各ユーザーはWeb公開したプロセスモデルに対して、コメントやアクションプランを各フローチャート単位に付加、必要により外部の関連ファイル等を添付・リンクすることができます。付加されたコメント・アクションプランは、フローチャートごと、ユーザーごと、日付順など様々な形にリスト化することができます。
また、各コメントやアクションプランには「返信」機能がついており、一連のコメント・アクションプランを階層的なスレッドで表示します。業務プロセスに関する現場からのフィードバックを集約したり、プロセスに関するアクション管理をWebブラウザ上で実現することができます。
コメントやアクションはカスタマイズや、新規アクションタイプの追加も可能です。例えば、海外の大手建設会社では、各現場から作業中に発生したインシデントをこの機能により収集し、リスク分析に利用しています。
Officeエクスポート、カスタムレポート生成機能
Webサービス・APIを通じた出力
QPRプロセスモデリングツールのWebポータル機能は、Webサービスに対応しており、Webサービスを通じてプロセスモデルに定義された様々な情報を取得するコマンドが用意されています。また、プロセスモデルのデザインを行うクライアントソフトウェア側にはAPIが用意されており、カスタムレポート作成の他、様々な処理や入出力を自動化することができます。
Microsoft Office Add-inによるOfiice出力とレポート生成
オプションの「Microsoft Office Add-in」を追加すると、Webブラウザ上に表示されるフローチャートをMicrosoft Powerpointのスライドに出力したり、分析用リスト画面に表示されている情報をMicrosoft Excelに出力することができます。さらに、プロセスモデル上の様々な情報を出力するカスタムレポートをMicrosoft Wordでデザイン、Webサービスを介して出力する機能も提供されます。
QPR Metricsとの連携機能
業務プロセスの改善実施後、プロセス指標などのモニタリングを通じて、その改善効果を測定し、必要に応じてさらなるプロセス改善につなげていくことが理想的であると言われています。
QPRプロセスモデリングツールには簡単な指標管理機能が搭載されていますが、別製品であるQPR Metricsを連携させることでさらに様々なタイプの指標を一元管理するとともに、Webブラウザを介した各現場からの指標値の収集、値情報の集計、達成度の管理と信号表示を行うことができます。
さらに指標とフローチャート上のアクティビティを相互にリンクさせ、フローチャート上に信号表示を反映させることができるため、QPRプロセスモデリングツールとMetricsの組み合わせは、業務プロセス改善・可視化のみならず、統合的品質マネジメント用のプラットフォームとしても多くのお客様に利用されています。